そして様々な経験を積んだ中で彼が最も興味を強くもったのがファッション業界でした。デザインスタジオでの下積みを経た後、1990年からグッチのレディス部門を担当。才能が認められると94年にはクリエイティブ・デザイナーに就任しました。当時業績不振に陥っていた同ブランドのイメージをクラシックからモードへと一新することで劇的な復活を遂げさせたことは「トム・フォード シンドローム」として業界の伝説にもなっています。ブランドコンセプトである「力強く、タフでしかもセクシーであるべき」という言葉のまま魅力的な商品が多く、中でもブランド発足時からアイウェアは世界中で高い評価を受けています。